研究対象について
ロドプシン
ロドプシンはレチナール(ビタミンAの誘導体)を光受容部位として結合しており、光異性化によって生じる構造のひずみがタンパク質に伝わり、光センサーや光駆動ポンプなど様々な機能を発現します。レチナールの光異性化後にはタンパク質内部でのプロトン移動やイオン結合の形成や切断など様々な化学的な変化が生じますが、その構造変化過程の詳細はバクテリオロドプシンなどの先駆的な研究例を除いて、未だ良くわかっていません。さらには最近のゲノム解析技術の発展により、これまで予想されていない機能をもったロドプシンも見つかってきています。これらのロドプシン類の分子機構解明を目指した研究については、神取研究室との共同研究として進めていきます。ロドプシンについては神取研究室のWebページもご覧ください。
11-cis retinal Schiff baseの模型 | |
all-trans retinal Schiff baseの模型 | ロドプシンの分子モデル 内部には11-cis型レチナールを結合 |