計測手法の開発
マイクロ流路
膜タンパク質などの貴重な生体試料の計測では必要な試料量を極力少なくする必要があります。マイクロ流路とはフォトリソグラフィーなどの技術を用いて、ポリジメチルシロキサン(PDMS)などでマイクロメーターサイズの流路を作ることで、必要となる試料量や試薬量を減らすことを可能とする技術です。これまでタイのチュラロンコーン大学のMonpichar Srisa-Art博士との共同研究として、フェリシアン化カリ等の低分子化合物を用いた顕微赤外分光実験を行ってきました。膜タンパク質への適用を目指したマイクロ流路開発にも取り組みます。
マイクロ流路の模式図(上)と |
参考文献
- Monpichar Srisa-Art* and Yuji Furutani*, “Simple and Rapid Fabrication of PDMS Microfluidic Devices Compatible with FTIR Microspectroscopy”, Bull. Chem. Soc. Jpn. 89, 196-202, 2016 (DOI:10.1246/bcsj.20150357)
- Akkapol Suea-Ngam, Monpichar Srisa-Art, and Yuji Furutani*, “PDMS-Based Microfluidic Device for Infrared-Transmission Spectro-electrochemistry”, Bull. Chem. Soc. Jpn. 91, 728-734, 2018 (DOI: 10.1246/bcsj.20170430)